ビューエル M2サイクロン
ビューエルというバイクメーカーをご存知でしょうか?
ハーレーの社員だったエリック・ビューエルが始めたバイクメーカーです。
当初はガレージでバイクを造る零細企業(個人事業?)でしたが,その後ハーレーの資本が入って,ハーレーのスポーツバイク部門的な存在になりました。
スポーツスターのエンジンをチューニングしてごっついフレームに載せた独特のバイクです。(ハーレーではないエンジンを使ったバイクも一部あります。)
その後,販売不振ということでハーレーから見放されてしまったのですが,最近「復活」というニュースが聞こえてきて,胸を躍らせているファンも多いことと思います。
ハーレーの資本が入ってからは日本にも正規輸入されて,ハーレーショップにはビューエルの看板も掲げられていましたね。
その頃のラインナップは,X1ライトニング,M2サイクロン,S3サンダーボルトの3車種です。
この中で,私が購入したのは,M2サイクロンです。(真ん中の写真)
理由は簡単,シート高が一番低かったからです。(笑)
実際,M2サイクロンは,身長162cmの私でも余裕でした。
マフラー替えないとハーレーと一緒でそんなに迫力はないんですが,このエンジンのトルクは馬鹿にできません。
タイヤが温まる前に不用意にアクセルを開けると,お尻フリフリになってしまって制御不能になります。(-。-;
スポーツスター1200Sをライトチューンして乗っていた時もありますが,ビューエルはノーマルで十分です。(「ハーレーダビッドソン・スポーツスター」もご覧ください。)
速いです!
でも乗りやすさも併せ持っていて,万能選手なんですよね。
M2サイクロンとS3サンダーボルトは,タンデムもしやすいです。
マフラーとリヤサスはエンジンの下に収まっていて,とてもコンパクトにまとまっています。
マフラーは結構重いので,重心を低くすることにも一役買っています。
ただ,見た目の迫力という点ではいまいちで,バイクを良く知らない人からは,もっと小さなバイクだと思われてしまうのが玉に瑕ですね。
次の世代のビューエルは,更にコンパクトに見えます。
XB9S,12Sライトニングです。
スポーツスターと比べると,興味深いですね。
元は同じエンジンなんですけどね。
写真は883(パパサン)です。
こちらはXB9R.12Rファイヤーボルトです。
ぱっと見の車体の大きさは250ccくらいに見えるんですが,実は900ccとか1200ccなんですから,反則ですよねぇ。
このシリーズは,フレームがガソリンタンクを兼ねていて,スイングアームがオイルタンクを兼ねています。
ガソリンタンクに見えるところはエアクリーナーです。
なんともひねりが効いてますねぇ。(笑)
シート高が高いバイクを買ってしまった時に,乗りにくいと感じて,ローダウンキットを使ったりシートのあんこ抜きをしたりする方がいますが,あまり(というか絶対)お勧めできません。
何故かと言うと,コーナリング性能が落ちてしまうからです。
ローダウンキットを組むと,バンク角にも影響してしまいます。(それに乗り心地も悪くなります。)
私も,BMW F650の時にローダウンキットを組んだのですが,すぐに元に戻しました。(結構値段高かったんですが…)(-_-;)
シートのあんこ抜きならバンク角には影響しませんが,座っている位置が下がりますので,同時にコーナリング時の重心が下がってしまいます。
そうすると,ダイナミックな体重移動ができなくなってしまうんですね。
高い乗車位置からスパッと体重を移動することによって,鋭いコーナリングが実現するんです。
バイクっちゅうもんは,片足のつま先が着けば何とかなりますよ。
信号で停車している時に,両足着いているライダーがたまにいますが,あれはカッコ悪いです。
右足着いている人もカッコ悪いですのでご注意ください。
止まる直前にギアをニュートラルにして,左足を着いてリヤブレーキ踏みながら信号待ちをし,そろそろ青になるかなっていう時におもむろに足を換えてギアをローに入れ,また左足を着いた状態に戻してから発進する…という基本の乗り方がカッコ良いんです。
この乗り方ができていない人を見ると,へただなぁ…と思ってしまいます。
万一,停止直前にニュートラルにできなかった場合ですが,止まってからガチャガチャと何度もニュートラルに入れようとしてるとカッコ悪いですので,潔くローのままクラッチ握ってましょう。(一発でカチャっと入れられれば可)
バイクに乗る時は,周りの人たちから注目されていることを忘れずに,少しでもカッコ良い人を演じてくださいね。(笑)
そういう意味では,ツンツルテンのズボンにスニーカーでおまけに白いソックスでバイクに乗るのも絶対にやめましょう!
後ろの車の中で爆笑されてますよ〜。(爆)
ビューエルは,ハーレーのエンジンの鼓動感を感じることができて,スポーツバイクの速さやコーナリングを楽しむこともできて,コンパクトさ故に扱いやすく,エリック・ビューエルのこだわりも感じることができる…良いとこいっぱい取りの贅沢なバイクなんです!
また買っちゃおうかなぁ…。(笑)
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