SWM SILVER VASE440
SWMっていうイタリアのバイクメーカーを知っていますか?
日本では超マイナーですが,現在はカジバ,アプリリア,ハスクバーナなどと同じグループに属していて,MVアグスタジャパンが輸入しています。
もともとはオフロードバイクを得意とするメーカーなんですが,現在のラインナップにはクラシックシリーズというのがあって,グランミラノ,グランツーリスモ,シルバーベースの3車が兄弟車として存在します。
どれも440㏄の単気筒エンジンを積んでいます。
日本向けには,免許制度に合わせてボアダウンした400㏄版もあります。
まぁ,そもそもこのエンジンは,ホンダのCB400SSのエンジンを下請けで作っていた中国のメーカーが,ホンダとの契約が切れた後もそのまま作り続けていたものがベースなので,400㏄の方がオリジナルと言えばオリジナルなんです。
ただ,大型免許を持っている人にとっては,40㏄(正確には45㏄)の差とは言え,440㏄であることをアピールして乗りたいところですよね。(笑)
…中国で造っているエンジンということで信頼性を疑う声が時々聞かれますが,ホンダのエンジンなのでその心配はありません。
SRのような振動はなく,スムーズに吹け上るシングルエンジンです。
当時は,このスムーズさがシングルファンにウケず,CB400SSはSRのような人気も出ずに短命で終わったんですけどね。
このエンジンです。
ブラックアウトされてて渋いでしょ?
マフラー換えたSRのようなドコドコ感はないですが,やっぱりビッグシングルは楽しいです。
グランミラノはカフェレーサー,グランツーリスモはツアラー,そしてこのシルバーベースはスクランブラーです。
なので,シルバーベースのマフラーはアップタイプになります。
エンジンのアンダーガードも付いています。
サイドカバーの440が排気量をアピールしています。(笑)
カッコ良くないですか?
本来はブロックパターンのタイヤなんですが,前のオーナーがバトラックスに換えています。
なので,コーナーが楽しいですよ!
スクランブラーとは言ってもダートは走らないので,バトラックスは正解ですよね。
前のオーナーが結構お金かけてくれていたのでラッキーです!(ありがとうございます!)
スクランブラーらしくステップが前目に付いていますので,オフ車っぽくリーンアウトでも気持ち良く曲がれます。
車体サイズや重量は400㏄と同じですので,取り回しも楽で,なんの気も使わずに乗れるところも美点です。
Uターンも全然怖くなく,クルンとできちゃいますよ。
マフラーを換えてドコドコシングルにしても楽しいかも知れません。
リヤショックも簡単に交換できますので,オーリンズにしちゃおうかなぁ?
…と,いじる楽しさも,シンプルな造りのバイクならではですね。
造りが雑な部分もありますが,ちょこちょこっと改善作業しちゃってますよ。
乗るのもいじるのも楽しい楽しい!
いじると,自分がバイクを成長させているように感じて,まるで自分の子供のように愛情と愛着が増します。
…でも,バイクに話しかけるようになると,ちょっと病気っぽいですのでご注意を!(笑)
重くて大きなバイクに疲れてきたら,扱いやすいこんなバイクが良いですねぇ。
5速ミッションの5速目がオーバードライブっぽくハイギヤードなので,以外と高速も快適です。
この手のバイクは風圧との闘いになることは致し方ありませんが…。
高速ではフルフェイスヘルメットを被るだけで,快適度が全然違いますよ。
やっぱり,フルフェイス一つは持ってないと…ですね。
スクランブラーらしくちょっとシートが高いですが,小柄で短足オヤジの私が乗れるんですから,大抵の方は乗れますのでご安心ください。(笑)
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