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メルセデスベンツS500 (W220)

メルセデス・ベンツの最高級車、Sクラスです。

「最善か無か」これが昔のベンツのキャッチフレーズでした。

完璧を求める…という意味です。

実際、昔のベンツはオーバークォリティーでしたね。

その分値段も高かったです。

W126、W124、W201の頃までです。

その頃は、絶対にエンジンよりシャーシが勝る設計をしていましたので、ハイパワーなエンジンを積むSクラスはボディも足周りも凄いクォリティーでした。

車内の気密性ももの凄く高く、ドアを優しく閉めると閉まりませんでした。

思いっきり閉めると、「バフッ」という独特の音でドアが閉まり、「ベンツはドアが閉まる時の音まで違うねぇ」と良く言ったものです。

ところが、ベンツは「最善か無か」をやめる、「トヨタみたいな自動車メーカーになる」と宣言し、実際にそういう車作りを始めました。

Mクラスなどはその良い例で、アメリカで作ったものですから、ベンツのマークが付いたアメ車でした。

で、このW220はどうなのでしょうか?

コストダウンされたSクラスという汚名を付けられていますが、実際はどうでしょう?

1.ドアを閉める時の音は、昔のベンツみたいではありません。普通です。優しく閉めても閉まります。

2.プラスチックパーツの品質と耐久性は低いです。劣化するとすぐ割れます。

3.革シートの表皮は薄いです。そのせいか、ちょっと柔らかすぎかな?

4.車内やトランクのカーペットも以前より薄いかな?

目に見える部分はこんな感じです。

乗ってはどうでしょうか?

1.エアサスだからかもしれませんが、昔のベンツよりフワフワした乗り心地です。

2.アクセルの踏み代やステアリング切った時の感触も、昔のベンツみたいじゃなくなりました。(普通になりました。)

3.スイッチ類の場所が、昔のベンツと違っちゃいました。(これは品質とは関係ないかな?)

ドアがプレスドアになったり、ステアリングがラック&ピニオンになったりしてますので、すべてにおいて「特別」から「普通」になったんですね。

しかも、W140が「大き過ぎ」「いかつ過ぎ」とマイナス評価されたので、W220はちょっと小さく、デザインもまるでクーペみたいに洗練されたものになりました。

W140の時はあんなに文句言ってた人たちが、W220には「やり過ぎだ」とまた文句言って、W220の後期はちょっと大きく見えるようにマイナーチェンジされたのでした。

ベンツが中身じゃなくて外観のマイナーチェンジするなんてねぇ。

なんかマイナス面ばかり書いてしまいましたが、昔のベンツを知る人にとっては上述のような面が気になってしまいますが、W220が初めてのベンツ…という人にとっては、どれも気にならない、というか、そもそも分かりません。

うゎ~、ベンツだ~、Sクラスだ~、と感動すること間違いありません。

どれも、昔に比べれば…という話であって、ベンツ、Sクラス、高級車、であることは間違いないからです。

自動車評論家が言うことは話半分で…。(笑)

燃費は満タン法で計測するとリッター8kmといったところです。

ドライブコンピューターでも表示できますが、平均すると同じくらいです。

まぁ、こういう車乗る人には、あまり燃費気にして欲しくないですけど…。

売りに出しているうちに、一度試乗してみてください。

昔のベンツと比べなければ、とっても良い車です。

この車は,青森に嫁いで行きました。

バリ山スタッドレスも一緒に…。

シートヒーターも付いてるし,きっと雪国で活躍してくれることでしょう。


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